【開催レポ】1/23(月)食物アレルギー児の会☆薬膳について学ぼう♪&交流会

今回のつながるご飯は、食物アレルギーの会。当日は、ピアサポーターにこにこさんの進行のもと、講師の二村さんが薬膳について教えてくれました。参加者からは積極的な質問が飛び交い、意識の高さが伺える時間となりました。

講座:薬膳について学ぼう

 

まず最初に、自己紹介です。子どものアレルギーについてや、薬膳に興味をもったきっかけについて話をしました。講師の二村さんは、食品添加物の会社に勤務されていた頃に、(これを食べ続けていると体は大丈夫なのか)と思い、薬膳を学ぶようになったそうです。

続いて、薬膳についての講座が始まりました。
薬膳とは、旧暦の太陰太陽暦を基に、日本の季節を約15日(二十四節)に分け、暦に合わせた食材や養生を行うことで日々健康に過ごせる食事方法だそうです。
テーブルの上には、宇宙の縮図とも言われる二十四節気を広げて、春夏秋冬に出る体の症状について書き出しました。

薬膳は、旧暦を使うため実際とは時差があります。「暦を使っていくと、自然に沿った生き方ができる」と二村さん。季節に合わせた生活や食べ方についての紹介がありました。

薬膳の基本的な考え方としては、①気血水説 ②陰陽説 ③五行説 があります。

①気血水説
人間は「気・血・水」という3つの要素から成り立っていて、それぞれは密接に係わり合い、そのうちひとつでもバランスを崩すと他にも影響を与え、様々な症状を引き起こす原因となると考えられています。
この気血水のうち、元気の源である気について、気を満たす方法や発散する方法について話し合いました。
「ぶらぶらしてお茶する事が好き」「自然散策が好き」「音楽が好きで珍しい楽器に触れる事が好き」「甘いものを食べる、食べると幸せを感じる」と、皆さん様々でしたが、「寝る。寝たいだけ寝る!」という方が複数いました。
二村さんによると「幸せを感じる事は気を満たすそうで、気を満たして巡らせることが大切」だそうです。

②陰陽説
陰陽マーク(下の写真)は、森羅万象の全てのものが陰と陽の要素によって成り立っているという考え方からきています。
確かに、勾玉の白色の陽の中には陰の●が、黒色の陰の中には○があり、100%陰でも陽でもなく、”バランスをとること”の大切さを教えてくれるマークなのだそうです。

③五行五臓説

五行説では5つの要素(木火土金水)が、お互いの性質を助け合ったり、打ち消し合ったりすることで、あらゆるものがバランスを保っていると考えます。この「五行説」を身体に応用したのが、「五臓」の考え方。「五臓」は「肝(かん)」「心(しん)」「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎(じん)」という五つの機能系に分けられます。そして「五臓」のそれぞれが、木 = 肝、火 = 心、土 = 脾、金 = 肺、水 = 腎という対応関係のうえに成り立っているそうです。例えば、春は肝の機能が高まるので、デトックスが起こりやすいのでデトックス食材がお薦めとのお話でした。

交流会

 

交流会では、様々な質問が飛び交いました。
「誕生日で体質は違うのでしょうか?」との質問に対して、「生まれた時に陰陽の法則で、違いは出てくる。食事は、ご飯と味噌汁を基本として、他のおかずで量を調節して下さい。そして、子どもに『食べなさい』と押しつけるのではなく、『食べたい』というものを食べる方がお互いが心地いい!薄味にして五感を鍛えてあげて下さいね。」とのお話でした。
その後も、次々と質問があり先生や参加者同士での交流を深めていました。

頭をマッサージ

皆さんからは、「アレルギーの子どもがいて、料理が嫌だと思っていたけれど食材に興味がもてるようになった。旬のものを食べようと思います。」「楽しく食べるのが一番なので、気持ちを楽にしたい。」「味噌汁一つでも気を作っている事を意識したい。この紙を冷蔵庫に張っておこうと思います」「日常に取り入れたい」との感想でした。

先生からは、「参加者の意識が高いと感じました。普段食べているものが薬膳です。ご飯と味噌汁でOKですよ!」との話でした。一汁一菜なら、私たちにも出来そうですね!

つながるごはん弁当

「つながるごはん」では毎回テーマに合わせたお弁当を、レシピ付きでお出ししています。

 

【本日の献立】

・ビビンバ丼
・さつまいものレモン煮
・れんこんとひじきとドライプルーンのサラダ
・きのこたっぷり胡麻風味すまし汁

   レシピはこちら

 

 

今日のビビンバ丼は、ボリュームたっぷり。
さつまいもは、見てのとおりびっくりする位の大きさで、食べ応え満点でした!

そして、IKEA立川さんからエコバックと人気のフリーザーバックをご提供いただき、配布させていただきました!
いつもありがとうございます。

 

参加者からは、「話を聞くだけでなく、自分の話を聞いてもらえて癒されました」「生活に取り入れられる情報が沢山得られた」「これからも、楽しくをモットーに食事作りしたいです」「考えすぎず、日々、楽に生きようと思えた」などの声が寄せられました。

皆さん、終わった後も話がつきないようで、楽しくお話をされていました。
次回も、参加をお待ちしております!